Artist
樫尾 聡美
Kashio Satomi



《揺れる境界》 2015 綿、反応性染料、樹脂 展示風景「生命の内側にひそむもの」(2015年)金沢21世紀美術館 H550×W550×D1,000 cm
《揺れる境界》 2015 綿、反応性染料、樹脂 展示風景「生命の内側にひそむもの」(2015年)金沢21世紀美術館 H550×W550×D1,000 cm
《揺れる境界》 2015 綿、反応性染料、樹脂 展示風景「生命の内側にひそむもの」(2015年)金沢21世紀美術館 H550×W550×D1,000 cm
Photo: KIOKU Keizo
Photo: KIOKU Keizo
Photo: KIOKU Keizo
筒描きや、刷毛による色挿し、シルクスクリーンなどの技法を組み合わせ、繊細で精緻な描写を行う。近年は、生命の内側を表したような細かやかに描写された布を、多層に組み重ね合わせた空間インスタレーションを展開している。身体をこえる巨大なスケールの布の中に身を置くことで、普段は見えない体の内側に入り込んだかのような印象を受ける。身体がなぜ存在するのかという感覚を揺らし、生命感を問い直しているような視点に、染織の新たな拡がりと可能性を感じる。
作家プロフィール

樫尾 聡美
Kashio Satomi
1984年愛知県生まれ。2010年に多摩美術大学大学院を修了。2010年から金沢卯辰山工芸工房に研修者として2年間在籍し、2012年から2017年まで岡山県立大学でテキスタイルデザインを教える。現在は非常勤講師として勤めながら愛知県で作品制作を行なっている。2015年には金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルームにて個展「生命の内側にひそむもの」を開催。2014年に第7回岡山県新進美術家育成I氏賞・奨励賞を受賞。