Artist
鵜飼 康平
Ukai Kohei



《融 21-03》 2021 楠、麻布、漆 H15×W63×D17 cm
《融 19-07》 2019 榀、麻布、漆 H30×W210×D40 cm
展示風景「Merge」(2021年)hpgrp GALLERY TOKYO
Photo: OKAMURA Kichiro
Photo: OKAMURA Kichiro
漆は、古くから椀や箱など天然の接着剤や塗料として用いられてきた。鵜飼は、大学で漆を学び、漆を塗る・研ぐ行為の繰り返しから、偶発的に生まれる形を拾いあげ、作品として発表してきた。今回出品する作品は、那谷寺の境内で偶然出会った倒木を切り出し、過去最大規模のスケールの大きな作品を手掛ける。自然の摂理によって倒れ、参道を塞ぐ危険物として除去される運命の倒木に、新たな命を宿すことに向きあった作品である。
作家プロフィール

鵜飼 康平
Ukai Kohei
1993年愛知県生まれ。2016年に金沢美術工芸大学を卒業後、2018年に同大学大学院を修了。2021年に金沢卯辰山工芸工房を修了し、現在は金沢市にて制作を行う。LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2020 でファイナリストに選出。金沢美術工芸大学、湖北美術館に作品が収蔵されている。