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Artist

井上 唯

Inoue Yui

《環:Umwelt》 2021 琵琶湖で使われていた漁網、琵琶湖岸で拾った陶・ガラス片、海岸で拾ったプラスチック片、ビニール袋、ボタン、竹、ススキ、糸、真鍮線ほか
展示風景「Soft Territory かかわりのあわい」(2021年)滋賀県立美術館
H400×W1,200×D1,000 cm

《この土地に生きる》 2019 被膜ワイヤー 展示風景「滋賀近美アートスポットプロジェクトvol.2: Symbiosis」(2019年) 滋賀県高島市泰山寺付近 H400×W200×D100 cm(6体)

《此岸彼岸》 2018 枝垂れ柳の枝 展示風景「PCCA International Residency Project 1 : Breathe」(2018年)Points Center for Contemporary Art

Photo: Hyogo Mugyuda

井上は、土地の自然や風土と、そこで育まれてきた人間の営みに関心を寄せ、土地の素材や、編む、結ぶ、縫うといった原初的な手法を用いて、目に見えない繋がりや光景をつくりだすインスタレーション作品を各地で発表している。出品作品は、昔からこの地域だけでなく広く遠方からも信仰を集めてきた“白山”の存在をテーマに、「みくまりのかみ(水分神)」という山と一体化した水への信仰にも着目。分水嶺から始まり、山肌をつくり、地中や海へと繋がっていく水の流れを、地元の糸や繊維によって表したスケールの大きな作品である。

作家プロフィール

井上 唯

Inoue Yui

1983年愛知県生まれ。滋賀県在住。2007年金沢美術工芸大学大学院・染織コース修了。各地での滞在制作や芸術祭、展覧会に参加。その土地にある素材や手法など、暮らしのなかで営まれてきた人々の知恵や自然の営みに学びつつ、新たな視点で捉えなおしていくことで、この世界の仕組みや目に見えない繋がりを“モノ”を介して想起させるような光景をつくり出したいと考えている。