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Program

【終了-7月30日】GO FOR KOGEI 2022 開催記念シンポジウム「工芸再考-アート、ポリティックス、ジェンダーの視点から」

GO FOR KOGEI 2022の開催を記念して行われるシンポジウム「工芸再考-アート、ポリティックス、ジェンダーの視点から」は定員に達したため申込を終了し、ライブ配信をInstagramで行うことになりました。御予約できなかった方や遠方の方は是非ご覧ください。


GO FOR KOGEI 2022の開催を記念してシンポジウム「工芸再考-アート、ポリティックス、ジェンダーの視点から」を開催します。世界では今、工芸を巡る動きが活発になっています。アートとの接近、クラフトを通じたアクティビズム運動、そして構造的なジェンダー問題など、工芸を再考する新たな動きが各地で起こっています。そのような中、ロンドン芸術大学で約30年間教鞭をとり、国際的な動向に詳しい工芸史家の菊池裕子 金沢美術工芸大学教授をゲストとして招き、「アート」、「ジェンダー」「ポリティクス」といったキーワードを起点に工芸のグローバルシーンをご紹介いただきます。また、国際的な視野で活動する作家(佐々木類スザーン・ロス牟田陽日)も交えてディスカッションを行うことで、「工芸」を巡る今日的な課題とこれから進むべき方向性について議論を深めます。


第一部:基調講演(13:00 – 14:50)
ゲスト:    菊池裕子(金沢美術工芸大学教授)
モデレーター: 秋元雄史(東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長)

第二部:パネルディスカッション(15:00-17:00)
ゲスト:    佐々木類(ガラス作家)、スザーン・ロス(漆芸家)、牟田陽日(陶芸家)
コメンテーター:菊池裕子(金沢美術工芸大学教授)
モデレーター: 秋元雄史(東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長)


開催概要
日時:  2022年7月30日(土)13:00 – 17:00
場所:  金沢21世紀美術館シアター21(石川県金沢市広坂1丁目2−1)
入場:  無料
定員:  100名 ※定員に達したため、申込を終了しました。Instagramでのライブ配信、及び後日YouTubeでのアーカイブ配信を予定しておりますので是非ご覧ください。
申込方法:こちらのgoogleフォームからお申込みください。


登壇者プロフィール

菊池裕子 金沢美術工芸大学 芸術学―SCAPe 教授
ロンドン芸術大学(UAL)で25年間教鞭をとり、その間、トランスナショナルアート研究所(TrAIN)の設立メンバーとしてポストコロニアルの視野から「工芸」を批評的に研究。3年半前に「工芸」を巡り何かが起こりつつある金沢に惹きつけられて移住。主な著書にはMingei Theory and Japanese Modernisation: Cultural Nationalism and “Oriental Orientalism” (2004、ハングル語版2022), Refracted Modernity: Visual Culture and Identity in Colonial Taiwan (2007), ‘Transnationalism for Design History: knowledge production and decolonization through East Asian design history’ in Massey, A. ed., A Companion to Contemporary Design since 1945 (2019), “Negotiating Histories: Traditions in Modern and Contemporary Asia-Pacific Art,” World Art, 5-1 (2015)等。


秋元雄史 東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長
1955 年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、1991 年よりベネッセアートサイト直島のアートプロジェクトを担当。開館時の2004 より地中美術館館長/公益財団法人直島福武美術館 財団常務理事に就任、ベネッセアートサイト直島・アーティスティックディレクターも兼務。2006 年に財団を退職、2007 年-2017 年 金沢21世紀美術館館長。「金沢アートプラットホーム2008」、「金沢・世界工芸トリエンナーレ」、「工芸未来派」等を開催。2015 年-2021年東京藝術大学大学美術館 館長・教授。現在は、練馬区立美術館館長、金沢21世紀美術館特任館長、国立台南芸術大学栄誉教授。


佐々木類(ガラス作家)
1984年高知県生まれ。2006年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科ガラス専攻卒業。2010年ロードアイランドスクールオブデザインガラス科修士課程修了。国内外で精力的に作品発表し、富山ガラス大賞展2021(グランプリ)など国内外で受賞歴多数。コーニングガラス美術館、エベルトフトガラス美術館、ラトビア国立美術館、富山市ガラス美術館などに作品収蔵。2021年富山市ガラス美術館、ラトビア国立美術館や2022年MEET YOUR ART FESTIVAL 2022などの企画展に参加。近年、ニューヨークタイムズ紙、Vogue Singapore、日本経済新聞「美の十選」で作家特集掲載。現在は、金沢市にて制作を行う。


スザーン・ロス(漆芸家)
ロンドンに生まれたスザーン・ロスは、故郷で開催された江戸時代の美術展を見て、漆の技術を習得することを夢見て1984年に来日。3カ月もあればできるだろうと思っていたことが、結果的にライフワークになる。石川県立輪島漆芸研修所で9年間、人間国宝の先生方の指導を受け、さらに文化庁の奨学生として1年間、漆の技術を学ぶ。輪島にギャラリー兼アトリエを構え、独自のスタイルで作品を発表し続けている。日本全国で定期的に展覧会を開催するほか、海外の展覧会にも参加。また、アーティストとして活動する傍ら、国内外の大学、美術館、公共施設などで幅広く講演を行っている。ニューヨークのメトロポリタン美術館、フロリダのモリカミ博物館、ロンドンの大和日英基金などで講演、ワークショップ、デモンストレーションを行い、ハワイ・ホノルルのThe East- West Centerではアーティスト・イン・レジデンスも行った。


牟田陽日(陶芸家)
1981年東京都生まれ。2008年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ ファインアート科卒業。2012年石川県立九谷焼技術研修所卒業。現在、石川県能美市にて工房を構える。陶磁器に彩色を施す色絵の技法を主軸に、日常的な食器、茶器などの美術工芸品からアートワークまで多岐に渡り制作。現代の自然に対する意識の在りようをテーマに、動植物、神獣、古典図案等を再構成し色絵磁器に起こしている。日本の美感、工芸、アートの間を相互に交信するような作品制作を目標とする。