About
感情をゆらす、工芸の旅
北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEIは、
富山、石川、福井の北陸3県を舞台に、
広域的なアートエリアの形成を目指し、
工芸の魅力を国内外に発信する取り組みです。
今回は「感情をゆらす、工芸の旅」をテーマに、
「ものづくり」の振幅を時間軸の中でみせる特別展をはじめ、
北陸の文化、風土、歴史を見出す各種プログラムをお届けします。
太古から変わらない普遍的なものから未来志向のものまで、
この地でたくさんの工芸に出会い、
あなたの感情はきっとゆれることでしょう。
GO FOR KOGEI 2022の開催に際して
GO FOR KOGEIは、北陸を舞台に工芸の魅力を今日的視点から発信するプラットホームとして、2020年より始まりました。富山、石川、福井の北陸三県には、地場の自然素材や古くから受け継がれてきた技術を活かした工芸の産地が数多く存在しています。また、美術館や大学、研究所、工房が集積し、専門的な見地から研究・制作が行われることで、これまでの領域にとらわれない新たな工芸が芽吹く、豊かな土壌が育まれています。幅広い工芸を有する北陸から工芸の魅力を発信するべく、昨年は2つの大型展を開催し、多様化する工芸のあり方をそれと隣接する現代アートやデザインと共に提示しました。
今回は「感情をゆらす、工芸の旅」をテーマに、現代を生きる私たちと「もの」との関わり方を、ものづくりの源流とも言える工芸を通して再考していきます。これまで手仕事で行われてきた工芸の取り組みも時代と共に変遷を歩んできました。時間を超えた工芸との出会いは、作り手や産地だけでなく、その時代に沿った素材との向き合い方を知るきっかけにもなります。おおよそ自分とは無関係と思われたものと向き合うことは、ものと人が寄り添い、時間をかけて感情をゆらし、何気ない暮らしの中に質感をもたらしてくれます。それが私たちにとって最も身近な芸術である工芸なのではないでしょうか。
GO FOR KOGEI 2022では、プリミティブへの回帰から最新のテクノロジーまで「ものづくり」の振幅を時間軸の中でみせる特別展をはじめ、各地域の作り手らとつながる工芸祭や、工芸を育んできた北陸の文化、風土、歴史を見出す各種プログラムをお届けします。
太古から変わらない普遍的なものから未来志向のものまで、工芸と人々の暮らしが密接に結びついたこの北陸の地で触れる経験は、皆さんの機微に触れ、感情をゆらすものとなるでしょう。工芸をきっかけに北陸を訪れる方々の良き旅の案内役になることを願っています。
総合監修・特別展キュレーター
秋元 雄史
東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長
1955年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、1991年よりベネッセアートサイト直島のアートプロジェクトを担当。開館時の2004年より地中美術館館長/公益財団法人直島福武美術館 財団常務理事に就任、ベネッセアートサイト直島・アーティスティックディレクターも兼務。2006年に財団を退職、2007年-2017年 金沢21世紀美術館 館長。「金沢アートプラットホーム2008」、「金沢・世界工芸トリエンナーレ」、「工芸未来派」等を開催。2015年-2021年東京藝術大学大学美術館 館長・教授。現在は、練馬区立美術館 館長、金沢21世紀美術館特任館長、国立台南芸術大学栄誉教授。
プロデューサー
浦 淳
認定NPO法人趣都金澤理事長
1966年金沢市生まれ。大阪工業大学工学部建築学科卒業後、大手建設会社を経て、1993年㈱浦建築研究所入社。2006年同社代表取締役社長に就任すると共に、経済人や学識者の仲間とまちづくりのNPO法人趣都金澤を設立、理事長に就任。趣都金澤の理念として、思考すること(学習、提言)と実践すること(事業)の2つのバランスを重視。街に何かを成すことと街の作り手、使い手を育てることの両面を目指す。建築設計や企画デザイン、各種コーディネート事業を通じて、北陸の建築・文化の世界発信を目指す。
開催概要
タイトル | 北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2022 |
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テーマ | 感情をゆらす、工芸の旅 |
会期 | 2022年9月17日(土)- 10月23日(日) |
主催 | 認定NPO法人趣都金澤、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁 |
共催 | 金沢21世紀工芸祭実行委員会、クタニズム実行委員会、 ガラスフェスタ(富山ガラス工房)、高岡クラフト市場街実行委員会、 RENEW実行委員会、クラフトフェス実行委員会 |
特別協力 | いけばな小原流(一般財団法人小原流) |
協力 | 勝興寺、那谷寺、大瀧神社・岡太神社、富山ガラス造形研究所、ニッコー株式会社 |
特別協賛 | あおぞら薬局、THE SENSES、一般財団法人未来人材基金、 MCJフィンテック株式会社、AFJPトラスト株式会社、ビーインググループ、 未来トラスト株式会社、樂翠亭美術館、リバーリトリート雅樂倶 |
後援 | 富山県、石川県、福井県、富山市、高岡市、金沢市、能美市、小松市、越前市、 富山経済同友会、金沢経済同友会、福井経済同友会、富山青年会議所、 高岡青年会議所、金沢青年会議所、小松青年会議所、武生青年会議所、JR西日本 |
委託 | 令和4年度日本博主催・共催型プロジェクト |